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こんにちは。山形県鶴岡市朝日地域で、柿・ワラビを育てている「燦果ファーム」の岡村絵美です。
いよいよ収穫の時期が目前に迫ってきました!
今回は、収穫作業に欠かせない「ハサミ」についてお伝えします。
一口にハサミと言っても、柿の収穫で使うハサミには、ある大きな特徴があります。それは、刃先が曲がっている(反っている)ということです。
下の写真のように、ハサミの刃先がカーブしているのです。

これは、柿のヘタの形に合わせて設計されているからです。開くと、下のような形です。

皆さんは柿のヘタの形をじっくりご覧になったことがありますか?
実は、柿のヘタの周りは実が立派に盛り上がっていて、ヘタ自体は、中心の軸に向かって真ん中がくぼんだような形をしています。
このくぼみがあるので、まっすぐなハサミで自然に切ると、軸の根元のほうが残ってしまいます。
もし、まっすぐなハサミを無理に軸の根元まで入れようとすると、刃がヘタの面に沿わず軸を斜めに切ってしまい、きれいに切り落とすことが難しいのです。
庄内柿は、収穫後に軸を根元からきれいに切り落とすことで、輸送中や保管中に実同士が傷つけ合うのを防ぎます。
これは、お客様にきれいな形のままお届けするための大切なひと手間です。
この大切なひと手間を行うために、刃先が曲がったハサミが必要なのです。
曲がっていることで、ヘタのくぼみに刃がぴったりフィットして、軸を根元から平らにきれいに切ることができる、というわけです。
下のハサミは、曲がっているうえにヘタのくぼみに沿った形をしています。

このハサミをヘタにあてた写真が下です。フィット感をイメージしていただけるでしょうか。

そして、ひとつ前にお見せしたハサミをヘタにあてた写真が、下です。こんな風に中心まで刃が届くので、収穫の時に軸をきれいに切ることができるのです。

ハサミはまさに、良い商品を送り出すための、私の「相棒」です。
ちなみに、昔は庄内地方の柿農家では、軸が残ったまま収穫して、家の中で軸を取るのは子供の仕事だったそうですよ。
さて、収穫目前、ハサミを磨きながら刃先のチェックや試し切りをしていたところ、中には刃こぼれしているものもありました。
道具を大切に扱いたいと思っていますが、実は収穫中に、邪魔な枝を切ろうとして刃を欠けさせてしまうこともあります。本来、このハサミは柿の細い軸を切るために作られているため、枝には耐えられません。
刃こぼれをしたハサミを見つけたので、これから新しいハサミを買い足す予定です。
この相棒と共に、今年も一つひとつ、きれいな形で柿を収穫し、お客様の元へお届けできるよう努めてまいります!
〒997-0402 山形県鶴岡市東岩本字野中