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こんにちは。山形県鶴岡市朝日地域で、柿・わらびを育てている「燦果ファーム」の岡村絵美です。
お盆前は、知人のぶどう農家さんの手伝いに行くことも多かったです。
収穫期を迎えるぶどう畑には、鳥たちが訪れます。
ぶどうが鳥にやられるのは、当たり前。でもこのときには、食べ方があまりにきれいで驚きました!
通常、動物は「ちょっとかじって次へ」という感じで、野菜や果物を中途半端に食べていくことが多いです。
ですがこのときは、デラウェアの房を人間のように「完食」。軸だけ残してきれいに食べていました。
ここまできれいに食べられると、悔しいよりも、あっけにとられてしまいます。
これはもう、許すしかないです(笑)。
ぶどうは果房に「傘」をかけて鳥除けをしますが、傘を外されて食べられてしまうものもあります。
下のぶどうは傘がかかっていたのですが、器用に傘全部が外されていました!
ぶどう畑全体にも大規模に鳥除けのネットをはっていますが、鳥は、畑の隅や隙間から侵入してきます。
群れでやってきて、一部分を集中的に食べていく感じです。
奥の方に行くとそんなにやられていなかったりするのですが、一部分がごっそりやられていたりします。
被害対策も様々です。
鉄柱をカンカンを鳴らしたり、カカシや風船を設置したり、偽物の鷹のカイトを飛ばしたり。鳥がしめられている時の声を流す、というのもあります。
ですが、鳥たちはすぐに慣れてしまうのか、効果は長続きしないようです。
鳥って、人間なんて怖くないようです。
被害のタイミングも絶妙です。農家が「あと1日置けばさらに甘くなる」と思った矢先、鳥の方が先に食べてしまうこともあります。
とはいえ、鳥害は当たり前に起きてしまうことなので、完全に防ぐのは、まあ難しいです。
100パーセント鳥の害を防ぐのは無理、というなかで、収穫まで進みます。
お盆前は、デラウエアが「お盆のお供え需要」で、収穫真っ只中でした。
ぶどう農家では、鳥たちを追い払おうと鉄柱をカンカンたたきながら、こんな風な鳥の試食も目にしつつも、美味しく実ったデラウエアの収穫にいそしんでいました。
美味しいデラウエアが、お盆を彩ったことと思います。
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