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こんにちは。山形県鶴岡市朝日地域で、柿・わらびを育てている「燦果ファーム」の岡村絵美です。
この時期の柿畑の大切な仕事は、「徒長枝の除去」と「仕上げ摘果」です。
下の写真を見てください。
上にまっすぐ伸びている枝が何本もあると思います。
これらが、徒長枝です。
これら徒長枝は、まっすぐ上にぐんぐん伸びるだけで、花も咲かせず、実をつけることもなく、ひたすら自分ばっかりが育とうとします。
ですので、これらの徒長枝は、落としていきます。
昔は「全部落とすのがいい」と言われていたのですが、今は「ほどほどに落とすのがいい」とも言われています。
それは、天気と関係してくるのですが、近年は暑くて陽ざしが強すぎるので、日蔭を作るために少しは残しておくのです。
柿の実は、直接太陽の光を浴びると、日焼けしてしまいます。
それを防ぐためにも、特に今年のように日照りが続く場合は、例年なら落とすような枝でも残したりします。
とはいっても、徒長枝は勢いよくたくさん伸びてくるので、除去していくのが、この時期の主要な作業です。
そして、もう一つ大切な仕事が、仕上げ摘果です。
仕上げ摘果は、実すぐり、とも言います。
実を間引く作業なのですが、6月の摘果とは、また少し違います。
摘蕾・摘花から続けて摘果をしていた時には、「一枝一蕾」といって、ひとつの枝に一つの実が残るようにしていました。
ですが今は、もっと少なくなるように間引きます。
葉っぱ25枚に対して、実が1個になるようにします。
そして、実すぐりという名前のとおり、虫のせいで傷物になった実、形がいびつな実、日焼けしてしまった実などを取り除いて、商品になる実を残します。
たとえば、これは虫のせいで黒い点がついています。
これは、形がいびつです。
こういうのを取って、形がいいもの、綺麗なものを残すのです。
毎年、色々な理由から、虫による黒いポツポツが多かったり、奇形が多かったり、色々とその年ならではの傾向があります。
そういった残念な実は間引きして、綺麗で美味しい柿を出荷できるように、残していきます。
というわけで、「徒長枝の除去」と「仕上げ摘果」、このふたつが、今の時期の作業です。
今年は1カ月半も、日照りが続きました。
タンクに入れて、1日多い日で2,000Lほど水を撒くのも、今年のこの時期の大切な仕事でした。
ちなみに下は、タンクで水を撒いているところです。
8月に入ってやっと雨が降ってくれましたが、日照りを耐え抜いてくれた柿に感謝しながら、そして今度は雨の降りすぎにも心配しながらも、秋の収穫を目指して、毎日の作業をしています!
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