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こんにちは。山形県鶴岡市朝日地域で、柿・わらびを育てている「燦果ファーム」の岡村絵美です。
先日、うちの納屋にハクビシンが現れました!
というのも、1年ほど前から屋根裏や天井の方からドタドタ何かの足音が聞こえていたんです。それも、なんというか、猫ほどの軽やかさはない足音。
この近辺にはハクビシンがよく出るようで、裏の畑など一晩中ラジオをつけています。
「何のためにつけているのかなぁ」と思っていたら、畑のトウモロコシをハクビシンにかじられてしまうようで、これを避けるために、一晩じゅう人の声を流しているみたいです。
うちの屋根裏や天井裏でもドタドタ足音が聞こえていたので、去年の秋には、罠免許を持っている管理人さんが、罠を仕掛けてくれました。でもそのときには、何もかかりませんでした。
冬の間はちょっと気配が薄くなっていましたが、また春以降、動きが活発になってきたようで、足音が聞こえるようになりました。
そしてつい先日、事件は起きました。
ある日、納屋で草刈り機の整備など色々やっていたんですが、急に「ガタン」という、瓶が倒れる音がしました。
私の納屋は借りているので、管理人さんかどなたかの古タイヤが積まれている場所があります。
その古タイヤが積まれているところに、「毛玉」みたいなものがいました。
毛玉がいて、そしてどこから持ってきたのかわからないけれど、そばに瓶だけが倒れていました。
たぶん、その瓶はその毛玉が持ってきたのでしょう。
そしてその毛玉は、「まずい」と思ったんでしょうね。
タイヤの方に顔を向けて、私の方に背中を向けた感じで、ひたすらじっとしてました。
まるで「何もいません」みたいな感じで。
私は「これ、絶対ハクビシンだ」って確信しました。
「お前か!ずっと悪さをしてたのは!」という気持ちです。夜な夜な天井裏をドタドタ走り回って、裏の畑の野菜を食べ、散々色々やっていたのはお前か!
ハクビシンは菌などを持っていることもあって、うかつには触れません。
そこで、タイヤをポンと叩いてみたりしたんですけど、ずっと20分くらい、その毛玉は微動だにせず。
それなら、もうちょっと近いところに行こう。
そうやって、近いところで「バン!」と音を出してみました。
その大きな音で、さすがにその毛玉は「ビクッ」としました。
それを何回か繰り返していたのですが、もう耐え切れなくなったみたいで、毛玉はビーッと動き出しました。
納屋の上の方にたまたまザルがあったんですが、ザルの中に入っていきました。
そして、こっちを見ていました。
少しのあいだ、私の方をじっと見ています。
やはり鼻のところに線があったので、「やっぱりハクビシンだな」と確信しました。
そしてついに逃げ出したので、とりあえず追いかけました。
ですが、私は網も持っていなかったので、捕まえることもできず。
ハクビシンは側溝の中に逃げていってしまいました。
ハクビシンは、すごく足が短かったです。猫の半分ぐらいだと思います。
ハクビシンがすぐに逃げないでじっとしてるのも、足が短かくて猫みたいにさっと逃げることができないからなのかな、と思いました。
早く逃げられないから気配を消すというか、微動だにせずやり過ごそうとするのかなと、後から考えて思いました。
瓶を倒して、「まずい」という感じでとっさに背を向けてじっとしていた様子。「何もいません」みたいに気配を消そうとしていた様子。
今思うと、なんだか憎めない感じもありました。
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